手織りまわし手塩にかけて 全国で一人、長浜に専門職人

大相撲の力士が着ける「締め込みまわし」を、手織りで作る職人が長浜市西浅井町山門にいる。着物帯メーカー「おび弘」(京都市)の中川正信さん(70)。まわしが工場の自動織機で生産される現在、手織り専門の職人は全国で一人だけ。しなやかな出来栄えの一品は、歴代の名力士たちに愛されてきた。十日に始まる名古屋場所でも、力士らが中川さんのまわしを締めて土俵に立つ。

 山里にある工場から「ガッタン、ゴットン」と機織り機の音が響く。中川さんは一九六九(昭和四十四)年に高級帯を織り始めた。先輩職人の技術を引き継いで締め込みまわしを作るようになってから二十四年になる。

mawasi

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