澄んだ音色 ソロで追求

 ◇フルート奏者 若林かをりさん 

 美しく澄んだ音色を響かせるフルート。管弦楽や吹奏楽の花形として、また、ピアノなどとの共演で欠くことのできない楽器だが、それは一つの側面に過ぎない。

 「空気を裂く尺八のような音までも表現できる楽器です。独奏でも味わい深いフルートの魅力を伝えたい」と、ソロの可能性を追求する公演に取り組む。

 その一つが、ソロ公演「フルーティッシモ!」シリーズ。独奏曲が演奏される機会が少ない中、「フルート1本で勝負したい」との意気込みで、2015年5月から今年10月まで計8回、東京や滋賀などで開き、日本や海外の現代音楽を積極的に演奏した。幽玄さをも感じさせる公演は、広く称賛された。

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